ドバイで日本馬活躍の裏に輸送の負担減 数年前から主催者がチャーター貨物便を用意
「魁!海外馬券塾」(28日)
ドバイからの招待状が続々と日本馬の陣営に届いている。10年ほど前は格調高い文体で書かれた手紙が届いたものだが、今はEメールだ。専用サイトにアクセスし、招待受諾のボタンを押すと参戦決定となり、不参加の馬がいればレーティング下位の馬に次の招待状が出されて出走枠が埋まっていく。
数年前から、日本馬の輸送には往復とも主催者がチャーターの貨物便を用意してくれている。乗り継ぎ地での馬の扱いを巡り、航空会社や輸送商社と遠征馬の関係者が関西空港に集まって会議をしていた頃から考えれば、輸送の負担ははるかに小さくなった。
騎手の手配が活発になるのもこの時期だ。近年の日本馬のドバイでの活躍を受け、世界中の有名騎手が日本馬に乗るチャンスを伺っている。ドバイターフに出走するリアルスティールにはデットーリが乗るようだが、こんな名手が騎乗依頼を受けることさえ驚きではない。
今年も日本からは10頭ほどの遠征がある見込みだ。一昨年からは国際厩舎の1棟では足りなくなり、日本馬に2棟の厩舎が用意されるようになった。ますます存在感を高めるチームジャパンの活躍が今年も楽しみで仕方ない。(海外競馬コーディネーター・田中敬太)