【桜花賞を占う】勢力図変わらず2歳女王の1強
「桜花賞・G1」(4月8日、阪神)
1強ムードだ。2歳女王ラッキーライラックが、前哨戦のチューリップ賞を正攻法の競馬で制して無傷4連勝を達成。走破時計1分33秒4も優秀で、阪神JF2、3着馬に付け入る隙を与えなかった。スケールの大きさ、完成度の高さなど、全ての面で他馬を一歩リードしている。チューリップ賞2着マウレア、3着リリーノーブルはいずれも世代トップの力を持つが、本番で女王に土をつけるのは難しいとみるのが妥当だ。
そうなると注目は別路線組だが…フィリーズRを制したのは1勝馬のリバティハイツ。昨年の覇者レーヌミノルを輩出したレースだけに軽視はできないものの、V時計は昨年より0秒5も遅い。レベル的に疑問が生じる。アネモネSはもともと本番に直結しないトライアル。ハーレムラインが3連勝で優先出走権を獲得したが、こちらも昨年より0秒8時計は遅かった。勢力図を塗り替えるまでには至らない。
他にもシンザン記念を完勝したアーモンドアイ、フェアリーSを制したプリモシーン、札幌2歳Sの覇者ロックディスタウンなどもいるが、現時点ではラッキーライラックの戴冠が濃厚だ。