【高松宮記念展望】主役はレッドファルクス 追う昨年覇者セイウン、本格化ファイン
「高松宮記念・G1」(25、中京)
春のスプリント王決定戦。昨年覇者に、スプリンターズS連覇の最優秀短距離馬。そして、外国馬も参戦し、アツい電撃戦が繰り広げられる。
レッドファルクスはスプリンターズSを16、17年と連覇。しまいの破壊力はナンバー1だ。3着だった昨年が香港遠征明けでぶっつけ本番だったのに対し、今年は阪急杯をひと叩きして参戦する。「疲れも取れて上向いている」と尾関師。王者の貫禄を示すか。
昨年覇者セイウンコウセイが復調。1年前のV以降は不振が続いたが、シルクロードSで2着と浮上のきっかけをつかんだ。連覇へ向け、立ち直りを見せたのは大きい。
ファインニードルは前走のシルクロードSで重賞2勝目。昨秋のスプリンターズSはスムーズさを欠いて12着に敗れたが、「スプリンターらしい体になった」と高橋忠師。本格化ムードが漂う。
久々となる8歳馬ダンスディレクターが好仕上がり。阪神Cは好位から抜け出しながら、最後は差されたが、「これまでと違うレースができたのは収穫」と笹田師。名手・武豊がどう操るかが注目される。昨年、春秋スプリントG1でともに2着だったレッツゴードンキは「最近では一番の仕上がり」と梅田師。リベンジを誓う。
10年スプリンターズSをウルトラファンタジーで制したイウ調教師が送り込む香港馬ブリザード、阪急杯Vで勢いに乗るダイアナヘイロー、中京で重賞勝ち実績のあるシャイニングレイら、伏兵陣も多彩だ。