【日経賞】上がり馬のガンコが重賞初V キセキは惨敗
「日経賞・G2」(24日、中山)
オープン入りしたばかりの3番人気ガンコが、2番手から鮮やかに抜け出し重賞初制覇。天皇賞・春(4月29日、京都)の優先出走権を獲得した。
好スタートから1周目のスタンド前でハナを奪ったが、スローを嫌ったか、2角手前で中団待機のキセキが一気に動いて主導権。これを見ながら2番手で折り合いを付ける。直線を向くとキセキを競り落として堂々先頭へ。ゴール前でチェスナットコートが遅いかかったが、時既に遅し。2分33秒9のタイムで初の重賞タイトルをゲットした。
芝に戻して4戦目。前々走のG2、日経新春杯で3着したのが、フロックではなかったことを証明した。藤岡佑介騎手は「速い流れではなかったので、お釣りがあった分、少し強気に行きました。(キセキが先頭に立ち)スローに落としたら、かわして行こうと思ったけど、オーバーペースで行ったので深追いしせずに、うまくコントロールできました。ラストも伸びてくれたし、もう少しタメても良かったぐらいですね」と余裕の笑み。
これでコンビを組んで3戦3勝。「いい時に乗せてもらっています。距離が延びても心配ないし、頑張ってくれると思います」と大一番に思いをはせた。
2着に7番人気のチェスナットコート、3着に6番人気のサクラアンプルールが入った。1番人気のキセキは直線失速して9着に惨敗した。