【天皇賞】レインボーラインが10度目の挑戦でG1初V
「天皇賞(春)・G1」(29日、京都)
悲願成就。2番人気のレインボーラインがゴール前でインから抜け出し、10度目の挑戦で初のG1タイトルをもぎ取った。
ヤマカツライデンがマイペースの逃げ。17頭が縦長となる展開に、中団でじっくりと折り合いをつける。2周目の坂の手前あたりから、後続がドッとポジションを上げてペースが上がったが、これに動じることなく末脚を温存。直線に向いてシュヴァルグランが先頭に躍り出ると、これの直後から進路を内に切り替え猛追。ゴール寸前で首差かわした。タイムは3分16秒2。
ところがゴールを過ぎて岩田康誠騎手が下馬。「歩様がアッと思ったので、下馬しました。右前ですね」と不安そうな表情。レースを振り返っては「出入りの厳しい競馬だったけど、うまく対応してくれました。脚はちゃんと持っているので、届いてくれると思っていました。とにかく無事で、次もレースに向かえるといいのですが…」。激闘を制したパートナーの状態を気遣った。
2着に1番人気のシュヴァルグラン、3着に4番人気のクリンチャーが入った。