「目黒記念・G2」(27日、東京)
大勢決したかと思われたゴール直前、先頭集団の直後で脚をためていたウインテンダネスが、一気に馬群の間を突き抜け初の重賞タイトルを手に入れた。
「以前ならあそこでやめていた。精神面が強くなって、体の強さも伴ってきましたね。僕らが思っていた以上に力をつけている」。初めてJRA重賞を手にした杉山師は、急激な愛馬の地力強化に驚きを隠せなかった。
2月の始動戦から、ここが5戦目。「ここを使うかどうかも悩んでいた」とはトレーナー。使い詰めだったため、夏は全休の公算が大きい。本格化した体をさらに羽ばたかせるのは秋。古馬王道路線に新風を吹かせる。