【日本ダービー】福永の両親は自宅観戦 母・裕美子さん「ホント良かった」
「日本ダービー・G1」(27日、東京)
ついに“ダービージョッキー”の称号を手に入れた。平成最後のダービー馬となったのは5番人気のワグネリアンだ。騎乗した福永祐一騎手(41)=栗東・フリー=は、19度目の挑戦で初制覇を飾り、歓喜の男泣き。天才と称された元騎手の父・洋一さん(69)が7度挑戦して手にできなかったタイトルをつかみ、福永家親子2代の悲願を成就させた。
福永の母、裕美子さんは自宅のテレビでレースを観戦。「本当に良かったです。外枠だったし、いいスタートを切ってほしいと思っていました。直線は“行けっ!”と。ゴールして“やった!!”と声を出して喜びました」と、歓喜の瞬間を振り返った。
自宅にいるときはテレビ越しでの応援を欠かさず、この日も夫婦そろって馬上の息子を見守った。レース後に“勝ちましたよ”と裕美子さんが伝えると、洋一さんはジッと画面を見つめていたという。
「ジョッキーになると聞いたときは、正直葛藤がありました。でも、あの子はジョッキーがやりたかったんですよ」と母として苦悩があったことも明かし、「(ダービーを勝つのに)時間はかかったけど、なかなか勝てるものじゃないですから。もうすぐ子供(第2子)が生まれますし、ホント良かった」と福永家の悲願成就を喜んだ。