【安田記念】スワーヴリチャード、マイル初挑戦で2階級制覇へ
「安田記念・G1」(6月3日、東京)
大阪杯で念願のG1初制覇を成し遂げたスワーヴリチャードが、2つ目のビッグタイトルを狙って、春のマイル王にターゲットを絞ってきた。
晴れてG1ウイナーとなった後は、2週間ほど放牧へ。庄野師は「帰厩後は思った通りの調整ができている。1週前は併せ馬でしっかり負荷をかけておきたかった。直前はジョッキーに騎乗してもらい、単走でサラッと追えば十分だろう」と順調な調整ぶりをアピール。その1週前追い切りでは、抜群の切れ味で併走馬を圧倒した。
デビューから一貫として芝の中長距離を使われてきた。マイル戦は今回が初めて。トレーナーは「前走のレース内容を見ると、マイルでも大丈夫かなと思う。この馬の可能性を広げる意味でも使いたい」と、出走を決断した理由を説明した。
17年秋のマイルCSを制したペルシアンナイトを筆頭に、メンバーはかなり強力だ。「あくまでも挑戦者」と前置きした上で、「ここで結果が出るようなら先々が楽しみ」と胸を躍らせる。
芝のマイル初出走馬が勝てば、84年のグレード制導入以降では、92年ヤマニンゼファー以来26年ぶり2頭目の快挙になる。過去4戦2勝、2着2回の東京コースで、鞍上は引き続きM・デムーロ。魅力たっぷりの参戦だ。