【エプソムC】ダイワキャグニー金メダルリハ 心身ともにパワーアップ
「エプソムC・G3」(10日、東京)
得意の舞台で重賞初Vをつかむ。東京は8戦5勝とコース巧者のダイワキャグニーが6日、美浦Wで追われて軽快な動きを披露。前走から中2週も、状態の良さが際立つ。菊沢厩舎は先週の安田記念でアエロリットが2着惜敗。今週はそのリベンジで金メダルを狙う。また、栗東CWではこちらも重賞初制覇をもくろむサトノアーサーが素軽い動きを見せた。
前走のメイSを制し、重賞初制覇に挑むダイワキャグニーは、美浦Wで追われ5F69秒2-39秒9-12秒7をマーク。大きく先行した僚馬を前に見ながらテンはゆったりと入り、3角から徐々に加速。ゴール前で追って、最後は上々の伸び脚を発揮した。
菊沢師は「併せ馬も考えたが、気合が乗っていたのであの形に。メリハリをつけたケイコをしようと思っていたので」と追い切りの意図を説明した。前走から中2週での競馬。「元気はいいね」ときょうの追い切りを含め、ここまで順調に来ていることを強調した。
メイSは収穫のある内容だった。これまではスピードを生かして先行する競馬が多かったが、中団で折り合いに専念し、最後に鋭い末脚を発揮した。「これまでにない勝ち方ができたし、引き出しが増えた」と師は納得の表情を見せる。変わったのはレースぶりだけではない。デビューから大事に使ってきたことが功を奏し、ここにきて馬体も良化している。「身が入ってきたし、成長は上昇曲線を描いている」と古馬になってのパワーアップを感じ取る。
東京の芝5勝は現役最多タイの記録。しかも、今回は3勝をマークしている1800メートル戦と条件はベスト。「楽しみにしている」と師も大きな期待を寄せる。過去のG1挑戦はダービーの1戦で14着。今回、得意の舞台で重賞初Vをつかみ、再び、大舞台への道を切り開く。