【マーメイドS】トーセンビクトリー“想定外”も上々 併せ予定が単走追いに
「マーメイドS・G3」(10日、阪神)
3頭併せの予定が、単走追いになるアクシデント。先導2頭のペースが遅過ぎて、抑え切れずに早々と抜け出してしまったトーセンビクトリーだが、6歳牝馬ながら機敏なフットワークで6日、栗東CWを駆け抜けた。
「最後並んでという指示でしたが、ペースが遅く、他厩舎の馬も後ろから来ていたので、あまり馬とけんかしてもと思って、最後は行かせました。動き自体は問題ありませんし、馬は元気ですね」。またがった浜中の表情は決して暗くはない。時計的にも6F82秒5-38秒1-12秒5と上々で、前川助手も「本当にいい動き。年齢を感じさせませんし、厩舎の中でもおてんばですよ」と加齢による衰えを否定した。
立ちはだかるのが56キロのトップハンデ。同斤量だった昨年、1番人気で9着と大敗している。「ハンデぐらいで、あとは心配するところはありません。何とかもう一つタイトルを」と前川助手は意気込む。過去10年でトップハンデ馬の勝利は、桜花賞馬マルセリーナが同じ56キロで13年に勝っているだけ。昨年のリベンジを達成できれば、価値あるタイトルとなりそうだ。