【中京記念】グレーターロンドン“悲願”へ中京初参戦 輸送こなして重賞初Vを!
「中京記念・G3」(22日、中京)
重賞級の器と呼ばれながらも、いまだタイトルに手が届いていないグレーターロンドン。初見参の中京で、悲願の重賞制覇を狙う。
3歳の秋に500万下を勝利。その後、1年以上の休養を挟みながら、破竹の5連勝で一気にオープまで上り詰めた。勢いを駆って臨んだ昨年の安田記念は、わずかに及ばず4着。重賞Vも時間の問題かと思わせるレースぶりだったが、その後は2度の3着はあったものの、7連敗。それだけに復活に懸ける関係者の意気込みは相当だ。
シャープな末脚は健在。1週前追い切りは美浦Wで3頭併せ。仕掛けられてからの反応が抜群で、先行した2頭を並ぶ間もなくかわして1馬身先着を果たした。騎乗した田辺も「(レース週は)輸送もあるし、しっかり追ってくれとの指示で追い切った。相変わらず動くし状態面に問題はない」と、仕上がりに太鼓判を押す。
デビューからの14戦は、全て中山、東京で走ってきた。長距離輸送を経てのレースは今回が初めてとなる。田辺は「他馬と比べて、あまり放牧をしない馬で輸送の経験が少ない」と、未知なる経験を前に慎重になるが「ここでは力上位。不安要素はあるけど、強い相手と戦ってきた力を見せてほしい」と、パートナーの能力を信じて疑わない。父ディープインパクト、母ロンドンブリッジという文句なしの良血馬。6歳夏と時間はかかったが、そろそろ素質開花を宣言する。