「クイーンＳ・Ｇ３」（２９日、札幌）

　ドバイターフ３着同着以来となるディアドラが、復帰戦に臨む。前走は直線で鋭い末脚を披露して、２年前の覇者リアルスティールと並んでゴール。ルメールは「勝つかと思った。ペースが速くてリラックスして走れたのも良かった」と振り返る。１週前リハにも騎乗し、「まだ太いけど、もう１週ある。息やフットワークは問題ない。札幌も走っている馬だから」と力が入る。勝って、いい形で秋につなげたい。

　昨年の最優秀３歳牝馬ソウルスターリングが、復活を期してデビュー戦以来約２年ぶりとなる札幌に乗り込んできた。前走のヴィクトリアマイル７着後は美浦に在厩したまま、丹念な調整を重ねて、１週前に北の地へ。「フットワークが良くなってきた。すごく楽しみ」と、藤沢和師の期待は大きい。

　マーメイドＳで待望の重賞初制覇を飾ったアンドリエッテも、連勝に向けて意欲十分。重賞連続２着のフロンテアクイーンも安定感が光る。牡馬相手の函館記念で３着と復調を示したエテルナミノルは、出走してくれば力は上位。フィリーズレビューを制した３歳牝馬リバティハイツも、初距離を克服できれば、上位食い込みがありそうだ。