仏G3制覇のJRA条件馬ジェニアル 次戦はG1挑戦へ 武豊「堂々と向かえる」
“シンデレラボーイ”が、次はG1舞台に駒を進めることになりそうだ。
日本では500万クラスの身ながら、22日にメゾンラフィット競馬場で行われたメシドール賞・仏G3(4頭立て、直線芝1600メートル)を制したジェニアル(牡4歳、栗東・松永幹)。好発から堂々とハナを奪い、一度はかわされながらも差し返す形の金星に、武豊は「残り400メートルまでいいリズムで来られて、これならという手応えだった。期待通りにしまいまでしっかりと伸びてくれた」と振り返った。
10年の仏オークス馬サラフィナを母に持つ、ディープインパクト産駒の仏遠征は、馬主の(株)キーファーズ代表・松島正昭氏の野望の第一歩。「オーナーの喜ぶ顔が見られてとてもうれしい。リスクのある遠征だったが結果を出せた」とユタカは喜びを表現する。
今後は登録を済ませているモーリスドゲスト賞(8月5日・ドーヴィル、直線芝1300メートル)か、今回と同距離のジャックルマロワ賞(8月12日・ドーヴィル、直線芝1600メートル)のどちらかのG1に参戦を予定。「G1に堂々と向かえる。とても楽しみ」と鞍上が胸を張れば、松永幹師も「こちらの力のいる馬場をこなしたのは大きな収穫」と手応えを口にした。
「武豊さんと凱旋門賞に行くのが夢」-。そう公言するオーナーの野望の足掛かりとなるこの遠征は、次のステップへと移る。