「クイーンＳ・Ｇ３」（２９日、札幌）

　前走マーメイドＳで重賞初制覇を果たしたアンドリエッテは２５日、札幌ダートでフェリシアルチア（４歳５００万下）と併せ馬。僚馬を４馬身追走して迎えた直線。鞍上の国分恭が促すと、一気に間合いを詰めて、最後は併入でフィニッシュした。

　ラスト１Ｆ１２秒０の時計が示す通り、しまいの切れは上々。牧田師は「前走後に狙いをここに決めた。トモの動きが良くなって、いいころの状態に戻ってきている」と、体調面に不安はない様子。

　強烈な末脚が最大の武器。しかし、今回は開幕週の小回りコース。「開幕週は前が止まらないですからね。どういうふうに競馬を進めるか」。好走には自らの騎乗が鍵となるだけに、鞍上の表情も自然と引き締まる。

　３歳時には牝馬３冠路線を突っ走った素質馬が、重賞連勝で完全復活を宣言する。