【ボート】多摩川は食べなきゃ損 メニュー充実度は全場でナンバーワン
「ウェイキーカップ・G1」(31日開幕、多摩川)
ボートレース多摩川の開設64周年記念「G1・ウェイキーカップ」は31日に開幕し、6日間の日程で争われる。ダブルドリーム制で初日12R「ウェイキードリーム戦」は白井英治、2日目12R「是政ドリーム戦」は峰竜太が1号艇で出走する。ほかの予選メンバーでは長田頼宗、中野次郎ら地元勢が注目を集める。また、全国のボートレース場でもNo.1の充実ぶりと評判の場内グルメも、レース観戦の楽しみのひとつ。豊富なメニューの中から厳選したオススメ料理も紹介する。
スポーツ観戦などの楽しみのひとつが、スタジアムなどの現地で味わうグルメ。もちろん、ボートレース場も例外ではない。しかも多摩川は、ボート界でもナンバー1と呼ばれるほど充実している。これは食べに行くしかないだろう。
多摩川ボートの正門をくぐると、向かって右側に和食と総菜料理のお店『彩り亭』、左側には麺類を主にした売店が、いきなり目に入ってくる。『彩り亭』ではモツ煮込み、魚定食、うな重と豊富なメニューがそろう。左側の売店では、モツみそラーメン、天ぷらうどんなどを味わうことができる。
場内をさらに奥まで真っすぐに進んでみよう。突き当たりに向かって歩けば、レストラン『ウェイキー』が見えてくる。中に入ると広々とした明るい店内。ここで多摩川グルメを代表する牛炊(ぎゅうすい)が販売されている。
牛炊は牛スジの雑炊。食券を購入して注文すると、たっぷりのスープが注がれた真っ白な丼鉢が出てきた。想像以上の迫力に、ちょっと圧倒される。
しかし、ここで少し冷静になろう。カウンターには、お好みで入れられるニンニクが用意されている。それを少し入れて、テーブル席に着席。レンゲでスープとご飯を口に運ぶと、上品なコクに驚かされる。牛スジはホクホク。スープに浸って見えない部分からは、想像以上に大きなブロックと化した牛スジが現れて、幸福な気分を味わえる。
付け合わせのキムチとスープとの相性も抜群。パッと見た感じ、夏に食べる料理としてはヘビーと思うかもしれないが、これが意外にもパクパク食べられる。なるほど、確かに多摩川グルメを代表するにふさわしい。
『ウェイキー』を出て少し戻ろう。すると「さぬきうどん」と大きな看板が掲げられたフードコートっぽい空間が広がっていることに気づく。うどんだけと思ったら大間違い。ここに多摩川名物の串モツが売られている。食べ応え抜群の黒、あっさりした白。どちらを食べるか悩んだならば、両方とも注文することをオススメしたい。串をつまんで頬張れば濃厚な味が口いっぱいに広がる。もちろん、ビールとの相性も抜群だ。
また、1M側の指定席2階の『緑水亭』には、多摩川の新たな看板メニューとして、ビーフシチューが人気だ。ライス、みそ汁、サラダ付きの豪華版。これがなんと1500円!10数片もあるビーフを口に運ぶと、その瞬間トロリとした、ほどよいやわらかさの一片の肉がとろけていく。
「ビーフシチューを取り入れたのは10年ほど前からですね。肉質のいい国産牛を5時間ほど煮込んでいますが、破格な値段で提供しています」とは緑水亭の責任者。町の洋食屋なら3000円以上はする絶品メニュー。1日10食限定とのことだが、この周年記念では増食を検討しているという。
場内には、まだまだ売店や通好みのメニューがたくさん。多摩川ボートを味わいつくして、たっぷり遊びつくしてほしい。