【京成杯AH展望】ロジクライが逆転で夏のマイル王へ
「京成杯AH・G3」(9日、中山)
秋の中山開幕週を飾るハンデ重賞。12年からサマーマイルシリーズの最終戦という位置付けになった。今回、逆転でのシリーズ制覇を狙うのはロジクライ。前走の中京記念では勝ち馬の強烈な決め手に屈したものの、好位からしぶとく脚を伸ばして2着。初の中山だが、機動力が長所だけに問題はなさそう。夏のマイル王奪取で飛躍の秋へ。
中京記念5着、関屋記念2着と着実にポイントを加算したワントゥワン。2戦ともにメンバー最速の上がりを記録と末脚の破壊力は一級品だ。ただ、展開に左右される脚質だけに、小回りで直線の短い中山マイルへの対応が鍵。
一昨年の覇者ロードクエストは、その後低迷していた時期があったが、今季に入り、スプリント路線に参戦。速い流れを経験したことが奏功して、2走前のパラダイスSでは好位から運んで久々の連対確保と復調の兆し。前走の関屋記念は5着も、直線で寄られる不利があり度外視できる。
関屋記念は10着と大敗したショウナンアンセムだが、重賞初挑戦で先手を奪えず、控える形となったのが痛かった。中山マイルは〈1・3・3・1〉と抜群のコース適性を示す。開幕馬場も持ち味のスピードを生かすには絶好。全ての面で条件が好転する今回、反撃は確実だ。
オープン昇格直後ながら、良血ミッキーグローリーも争覇圏内。休み明けの関屋記念で4着と見せ場をつくったヤングマンパワーは叩き2戦目での前進へ。ヒーズインラブは同舞台のダービー卿CTの勝ち馬。安田記念以来3カ月ぶりの実戦だが、軽視は禁物だ。