【セントライト記念】グレイル 実戦スパー 岩田は控えめも…3頭併せで最先着
「セントライト記念・G2」(17日、中山)
実戦さながらのスパーリングだ。グレイルは岩田を背に12日、栗東CWで3頭併せ。前にベディヴィア(4歳500万下)、後ろにクインズサターン(5歳オープン)という隊列で発進した。
序盤は引っ張りきりの手応えで進むと、直線半ばで腰に差したステッキを抜き、手綱を押す。ラストは左の肩ムチでしっかりと追われると、力強い伸び脚を披露。6F83秒3-38秒2-12秒0で最先着を決めた。
ただ、鞍上の表情はこの日の雨空のようにさえない。「もう少し直線はグッと来てほしかったけどね。休み明けだから。1度使った方がいいのはいいと思う」とジャッジも控え目だ。一方で、確かな成長を感じた部分もあった。「落ち着きは出てきていますよ。何とか頑張ってほしいですね」とパートナーの奮闘に期待した。
川副助手は「春は、馬格があるのにこんなに完歩が小さいの?って感じでしたが、速いところでもだいぶしっかり動けるようになりましたね」と上々の手応えをつかむ。
中山は皐月賞6着以来だが、当時はメンバー最速タイとなる、上がり3F34秒8の末脚を繰り出した。「中山はいいし、距離も合う。馬場が悪くなっても対応できるので」と同助手。重賞2勝目で、実りの秋へとつなげられるか。