【ローズS】サトノワルキューレ 超変身 体がっちり!ひと夏越してビルドアップ
「ローズS・G2」(16日、阪神)
リベンジの秋へ-。オークスで見せ場なく6着に敗れたサトノワルキューレが、万全の態勢で秋の始動戦を迎える。最終追い切りは12日、栗東坂路でサラッと軽め。それでも好仕上がりをアピールするには十分な動きだった。次戦での“打倒アーモンドアイ”へ、ここでは負けられない。
無駄な肉は一切ない。馬体は既にスッキリと仕上がっているため、最終追いは栗東坂路を単走、馬なりで十分だった。この秋、飛躍を誓うサトノワルキューレは、4F53秒2のタイムで一直線に登坂。ラスト1Fは13秒2と地味ながらも、回転の速いフットワークで良好な仕上がりをアピールした。
「先週までに負荷をかけてあるので、今週はサラッと追いました。動きは良かったし、状態に関しては自信を持って送り出すことができそう」と辻野助手。思惑通りのデキに納得の表情を浮かべる。
春はフローラSで重賞制覇。上がり3F33秒4の鬼脚を繰り出し、ライバルをごぼう抜き。その強烈な決め手で、一躍オークス候補へと名乗りを上げた。だが、本番ではG1の激しい流れに対応できず6着敗退。前哨戦で見せた末脚は影を潜めた。
「全然、駄目でしたね。疲れていた感じでした」と主戦のM・デムーロが振り返ると、辻野助手も「オークスは条件的に合っていると思いましたが、初めての一線級相手で、ペースアップについていくことができませんでしたね」と素直に完敗を認めた。
リベンジの秋へ-。素質だけで走っていた春とは違い、ひと夏を越して馬体はひと回り成長。「体に丸みが出て、見た目にもがっちりとしてきました。その分、ケイコでは悪い馬場状態でもしっかりと走れるようになった。ひと夏を越した成長を見せてほしい」と同助手は力を込める。
「能力は高い馬ですし、阪神の外回りコースは合っていると思う」とミルコ。まずは前哨戦で2つ目のタイトルをゲットし、打倒アーモンドアイに本腰を入れる。