【神戸新聞杯】ワグネリアン、素直に信頼 伝統のTRはダービー馬が強い!
「神戸新聞杯・G2」(23日、阪神)
数々の名馬を輩出してきた菊の前哨戦。データ班の結論はダービー馬ワグネリアンだ。満点とはならなかったものの、決め手以外の項目をきれいにクリアした。結果次第で進路が決まる一戦。大舞台へ胸を張って向かうためにも、ここできっちり結果を出したいところだ。
王者は負けない。いや、負けられない。ワグネリアンがダービー馬として新たな一歩を踏み出す。
6955頭の頂点に立ってから約4カ月。充実した夏の日々を過ごしたようだ。「体がひと回り大きくなった。馬場入りでも落ち着きがあるし、成長したね」と友道師は目を細める。気性的若さを見せていたのは昔の話。至高の称号にふさわしい風格が備わった。1週前追い切り(栗東CW)は3頭併せで最先着。動きを見届け、「しっかりと負荷をかけられた」と満足げに話した。
16日の落馬で主戦・福永が負傷。当日騎乗できるかについては医師の診断待ちだが、今回の結果によって今後の進路が定まる一戦。ふがいない走りを見せるわけにはいかないだろう。先日、北海道胆振東部地震による事故で母ミスアンコールが安楽死処分に。ここで弔い星を挙げ、さらなる強敵が待つ大舞台へと向かいたい。