【スプリンターズS】ファインニードル“春秋スプリントG1”制覇へ死角なし

 「スプリンターズS・G1」(30日、中山)

 春のスプリント王に死角なしだ-。高松宮記念の覇者ファインニードルが、史上5頭目(高松宮記念がG1に昇格した96年以降、19頭が挑戦)の同一年春秋スプリントG1制覇へ上々の仕上がりを見せている。5歳の秋を迎えて充実一途。リベンジに燃える香港遠征を視野に入れながら、まずは国内スプリント界の完全制圧を果たす。

 今春の高松宮記念優勝馬ファインニードルが、5歳の秋を迎えて本格化。セントウルS連覇を成し遂げ、万全の態勢で東上する。

 とにかく、前哨戦が“強い”のひと言。全ての不安要素を振り払い、春のスプリント王の貫禄を示した。「仕上げとしては八分ぐらい。道悪は気にはしていなかったけど、外枠の上に斤量58キロ。いい材料は全くなかったからな。それでいて、あの強い勝ちっぷり。褒めてあげたい」。横綱相撲で堂々と勝利。担当の新村厩務員をうならせた。

 休み明けでタフな競馬をしたとあって「さすがに疲れは残った」と仕上げ人は話すが、ケアをしながらの調整で順調に回復。「1週前に乗った川田騎手は“前回よりも良くなっている”と。21日の計量で490キロ(前走=470キロ)。調子は良さそうだし、いい方に筋肉がついた。毎回輸送で10キロ減る。今の感じを維持できれば」。計算通りに、準備は着々と進んでいる。

 4歳で挑んだ昨年は12着に敗れたが、「ちぐはぐな競馬に。参考外」ときっぱり。G1タイトルを引っさげて臨む今年は、重厚感が違う。「基本的に中山は向いていると思うしスムーズな競馬さえできれば。今年はまだ日本馬に負けていない。無敗で行きたいね」。

 視線の先には、2度目の香港遠征も見えていることだろう。リベンジに燃える秋-。まずは、史上5頭目となる同一年の“春秋スプリントG1”制覇を果たしてみせる。

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