【スプリンターズS】レッツゴードンキ今度こそ 梅田師こん身の仕上げ「全力投球」
「スプリンターズS・G1」(30日、中山)
目指すは“勝利”の2文字のみ。15年桜花賞馬レッツゴードンキが、約3年半ぶりのG1制覇を目指す。昨年の高松宮記念とスプリンターズS、今年の高松宮記念と、国内のスプリントG1では3戦連続で2着。意外にも芝6ハロン戦で勝利を挙げたことはないが、その実力は誰もが認めるところだ。万全の態勢で挑む今回、惜敗続きにピリオドを打つ。
勝つか、負けるか。それしかない。レッツゴードンキを管理する梅田師が、この一戦に懸ける思いを熱く語った。「国内のスプリントG1では3戦連続で2着。さすがに今回は“何とかしたい”という気持ちが強い」。特に、前2回の惜敗は、陣営にとってダメージが大きかった。「去年のスプリンターズSなんかは、あと一歩で(1、2着が)変わっている。今年の高松宮記念もわずか鼻差。やっている方としては、悔しさが3回続いているからね」
気がつけば、15年の桜花賞馬も17年2月の京都牝馬S以降V逸。G1に至っては、約3年半もVから遠ざかっている。今回、勝利を飾ればアドマイヤコジーン(98年朝日杯3歳S→02年安田記念)の3年5カ月19日に次ぐ2位となる長期間隔(3年5カ月17日)での勝利となる。もうシルバーコレクターと呼ばれるのはご免。欲しいのは金メダルだけだ。
久々のタイトル奪取へ。調整にも熱がこもる。20日の1週前追い切りでは、栗東CWで7F91秒9-38秒6-13秒5の猛時計。「先のことは考えず、この一戦に全力投球。先週は気合を入れるためにビシッと追った。最後はバタバタになったけど、全体はすごい数字が出たし、いつもの感じで来ている」。あのひと追いでスイッチがオンに切り替わった。
最終追い切りも、攻めの姿勢を貫く構えだ。「カイバ食いや馬体重、馬場状態を見てから決めるが、そんなに緩めなくてもいいかな、と。多少かんで行くぐらいの方がドンキらしいからね」。まさにこん身の仕上げ。不退転の覚悟で挑み、今度こそVをつかむ。