モレイラが中山競馬場で初勝利
中山のファンへ、あいさつ代わりの勝ち星だ。29日の中山2R(2歳未勝利、芝1200メートル)で、2番人気のヴォイスオブジョイ(牝2歳、美浦・水野貴広厩舎)に騎乗したジョアン・モレイラ騎手(35)=ブラジル=が、メンバー最速タイの上がり3F34秒9の末脚を引き出し快勝。初騎乗となった中山競馬場で、いきなり鮮やかな勝利をマークした。
「初めて中山競馬場で騎乗して、初勝利を挙げることができて非常にうれしいです。この馬の前走のVTRを見て、きょうはチャンスがあると思っていました。何よりも馬自身の『勝ちたい』という気持ちがすごかった。精神的に馬が充実していたし、レースの流れにもスムーズに乗ることができました」と満足そうに振り返った。
今回の短期免許の期間は29日から10月28日まで。あす30日のスプリンターズSではナックビーナス(牝5歳、美浦・杉浦宏昭厩舎)に騎乗。さらに秋華賞(10月14日・京都)ではサラキア(牝3歳、栗東・池添学厩舎)、菊花賞(10月21日・京都)ではグロンディオーズ(牡3歳、美浦・田村康仁厩舎)、そして天皇賞・秋(10月28日・東京)ではサングレーザー(牡4歳、栗東・浅見秀一厩舎)に騎乗する予定になっている。“マジックマン”の手綱さばきに大きな注目が集まる。