【京都大賞典】シュヴァルグラン反撃だ コンビ復活の福永「スタート決めないと」

 「京都大賞典・G2」(8日、京都)

 秋初戦に向けて抜かりはない。シュヴァルグランは4日、栗東坂路でハードに追われ、気合を注入。僚馬に半馬身遅れたものの、動き自体は合格点だ。連覇が懸かるジャパンCを見据え、ここで弾みをつけたい。一方、サトノダイヤモンドは栗東CWで迫力十分に最先着。復権に向けて好ムードが漂っている。

 前哨戦でも手加減はしない。シュヴァルグランは栗東坂路でユーキャンスマイル(3歳1600万下)を3馬身ほど追い掛けるハードな追い切り。追走した分、半馬身遅れたが、一杯に追われたラストはなかなかの伸びだ。4F53秒9-39秒0-12秒6をマークした。

 約5カ月ぶりの臨戦に、友道師は「休み明けなので坂路で併せた。先週までに体はできていて、あとは気持ちの問題なので。気合を乗せたかった」と追い切りの狙いを説明する。前走の天皇賞・春は、早めに動いて先頭に立ったものの、ゴール前でかわされて首差の2着。「エンジンのかかりが遅いので、動かしていく競馬になったと思う。最後でフワッとしたから仕方がない」と振り返った。

 昨年3着に続く2年連続での出走。ただ、宝塚記念8着からの参戦だった昨年とは違って、仁川のグランプリをパスした今年はさらに余裕を持ったローテーションで臨む。「その分、北海道でゆっくりと休めた。去年の仕上がりも良かったけど、今年も一緒ぐらい」と臨戦態勢が整ったことを強調する。

 佐々木主浩オーナーからは年内の引退が発表され、連覇の懸かるジャパンC、昨年3着に敗れた有馬記念の雪辱に全力投球。久々のコンビ復活となった福永も力が入る。「スタートを決めないとアカン。開幕週ということを考えると、前に行かないと勝負にならないからね。乗りやすい馬だし、大丈夫」。春無冠の雪辱を胸に、反撃の秋を誓う。

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