【凱旋門賞】新装ロンシャン馬場はオープンストレッチ使用せず内側有利!枠順確定

 「凱旋門賞・仏G1」(7日、パリロンシャン)

 フランスギャロは3日、改装されたパリロンシャン競馬場を日本の報道陣に公開した。馬場にスタンド…果たして以前と比べてどこがどう変わったのか。馬券戦術にもつなげるべく徹底調査した。また4日には、出走馬19頭の枠順が確定。日本から挑戦するクリンチャーは理想的な最内(1)番ゲート(馬番は9)を引き当てた。

 新装なったパリロンシャン競馬場は、実にきらびやかな雰囲気に変わっていた。総工費は日本円にして約170億円。何よりの変化がスタンドだ。秋のパリをイメージしたそうだが、金色に輝くスタンドはド派手の一語。特徴的なのが最上階の部分で、端が横に飛び出している。フランスギャロの厚意により、はみ出した部分に入らせてもらったのだが、強度に問題はないと分かっていても、宙に浮いていると思うと気持ちが落ち着かなかった。

 余談はここまでとして、馬券を買うファンの関心はスタンドよりも馬場だろう。2日に突然、オープンストレッチは使わないという通達がギャロからあった。理由としては内のいい馬場を使いたいというもの。確かにオープンストレッチを使わなかった場合は、保護してある内ラチ沿いの馬場を走ることができる。実際、その部分を歩いてみたが、芝はかなり良好だった。武豊が「オープンストレッチがなくなるというのはいい知らせ」と話していたが、先行して内ラチ沿いを選択できるクリンチャーには朗報と言えそう。(1)番ゲートも間違いなく追い風だ。

 ただ、気になる点もある。4年前にも馬場を歩かせてもらったが、当時に比べて馬場が硬い。前回は芝が靴にまとわり付く感じがあったが、今回は反発力が強いように思えた。このまま雨が降らないようだと、道悪得意なクリンチャーにとっては“絶好”にはならない。天気予報によると7日に雨が降る可能性があるようだが…。

 結論としては先行できる馬で、硬い馬場でもOKという馬が有利。そうなると、やはりエネイブルが中心か。(6)番ゲートも好枠。総合的に判断すると、連覇の可能性は高いとみている。

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