【天皇賞】レイデオロ追い切り中止 騎手下馬も…藤沢和師「異常なし」

 「天皇賞(秋)・G1」(28日、東京)

 ひそかに暗雲が漂い始めた。秋の始動戦となったオールカマーを快勝。余勢を駆って挑むレイデオロが突然、ピンチに見舞われた。

 17日、美浦Wで先導役2頭を追走していたが、本来の推進力を発揮できない。見守る関係者も異変に気づいてざわつき始めると、直線では騎乗した五十嵐(レースではルメール)が必死に手綱を押さえる異常事態に。フィニッシュラインを過ぎてから、向正面でついに下馬してしまった。

 五十嵐は「馬場がボコボコしていたせいで右手前の歩様が乱れて…。正直、故障したかと思ったけど、止めてからはいつもの歩様に戻ってました」と説明したが、動揺は隠せない。

 藤沢和師も直後に歩様を確認した後、念のためにトレセン内の競走馬診療所で診察を受けさせた。「異常なしとのこと。天皇賞へ向かうのは予定通り。日曜(21日)に軽く時計を出して、来週に備えます」と明言したが、本番まであと10日。仕切り直しの時間はそう長くはない。

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