【菊花賞】グロンディオーズ上昇一途 田村師もご満悦「状態文句ない」
「菊花賞・G1」(21日、京都)
まさに上昇一途。4戦3勝の上がり馬グロンディオーズが17日、美浦Wで躍動した。先行する僚馬2頭を直線入り口で瞬時にとらえると、力強い走りでグングン加速。5F65秒1-36秒8-12秒4の好時計をマークした。「シビれる動きだったね。先週時点で仕上がっていたが、チャレンジャーなので攻めて残り100メートルを走らせようと。操作性も良くなっているし、状態は文句ない」と田村師はご満悦だ。
8月の信濃川特別Vから、トライアルを経由しない直行ローテを選択。指揮官は「完成は先だと思っていたから、詰めて使って成長を阻害したくなかった。間隔はあいているが、短過ぎるよりいい」と説明する。デビュー前から“走る”と確信していた好素材。一戦ごとに芯が入り、「雄大な馬格に見合うだけの筋肉が付き、アスリートとしてしっかりしてきた」と目を細めた。
未知の長丁場だが、「性格が穏やかで掛かるところがない。スタミナのある血統だし、三千が長いということはない」と自信をのぞかせる。鞍上はモレイラ。世界的名手を背に、一気の戴冠を成し遂げるか。