【ボート】15年前の“天才少年”が11月に尼崎でデビュー

養成所で自慢のモンキーターンを披露する数原魁
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 「尼崎城築城400年記念競走」(21日、尼崎)

 尼崎ボートで21日、11月にデビューする123期の新人レーサー・数原魁(21)=兵庫・B2=の新人紹介式が行われた。

 15年前、当時6歳の時に、人気番組「探偵!ナイトスクープ」に“天才競艇レース少年現れる”と題して出演。当時の番組では、水野要(64)=40期・兵庫・B1=に「差しはうまいけど、モンキーターンは下手」と言い放った大物少年だった。司会者にそのことを聞かれると「もう止めて下さい。当時の自分には“バカヤロー”って言ってやりたい」と恥ずかしそうに話して、会場を沸かせていた。

 ボートレーサー養成所時代には、その水野が激励に訪れ「やっとやな。絶対に出て来いよ」と声をかけてくれたことや、アイスを食べ過ぎて太っていた自分に「お前肥えたな」と言われたエピソードなどを話していた。

 待望のデビュー戦は、尼崎で11月6~13日まで行われる「名物尼崎あんかけチャンポン杯」となる。この大会にはなんとベテランの水野要も出場を予定している。デビュー戦で一緒に走れることになり「あの時、ペアボートに乗せてもらった水野選手と一緒のレースを走り、恩返しをしたいと思っていたらいきなりでした。勝負なので負けないように走りたい」と“あこがれ”の先輩と一緒に走れることを楽しみにしている様子。そして「いつも尼崎で練習している時に、フェンスから体を乗り出して応援してくれるファンのためにも頑張りたいと思います」と大会への意気込みを語った。

 気になる師匠を聞かれると「養成所を終わって水野さんに電話したんですが『俺はもう無理やで!』って言われました。15年前に一緒に走ってくれた山本隆幸(41)=85期・兵庫・A1=にお願いしました」。天才少年が15年を経てプロとなり、さらにどんな成長を遂げていくのか楽しみでならない。

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