【JBCC】ノンコノユメ逆襲の末脚 叩かれ急上昇!“砂の祭典”で輝く
「JBCクラシック・Jpn1」(11月4日、京都)
初めてJRAの舞台で行われる“砂の祭典”。メインのJBCクラシックで注目を集めるのは、今年のフェブラリーSを制したノンコノユメ。一時のスランプを完全に脱し、本来の豪脚がよみがえってきた。5カ月ぶりとなった秋初戦の南部杯(盛岡)を使って、ムードも急上昇。初見参となる淀で、自慢の末脚をアピールする。
まだ自慢の豪脚はサビ付いていない。今年2月のフェブラリーSで、待望のJRA・G1初制覇を飾ったノンコノユメ。得意の後方一気を決め、その存在感を強烈に誇示した。
秋始動戦の南部杯はスタートでの大出遅れが響いて4着。それでも加藤征師は、全く悲観していない。「ナイター競馬で気持ちが高揚してしまった感じ。ゲートで隣の馬がうるさかった。それも影響したかな」。悪い要素は重なるのか、馬体重444キロは前走比11キロ減。「当日の朝は450キロあったんだけど。発走が17時30分だったからね」。レースに行くまでに消耗してしまったようだ。
30日の朝は、坂路で4F67秒9を登板してから美浦Dでキャンター調整。虎視たんたんと巻き返しへの準備を整えている。指揮官は「(休み明けを)使った方がいい馬。一度使って良くなっているし、減った馬体も戻っている。状態はかなりいいよ」と、出来に関しては自信を持っている。
舞台は京都のダート1900メートル。「最初のコーナーまで速くならないから大丈夫。大きいコース形態の方がスムーズに差を詰めて来られるし、もしかしたら右手前の方が走りやすいかもしれない」。昨年暮れの東京大賞典(4着)以来となる右回りは、むしろ歓迎材料。初見参の淀で、再びデッカい夢をつかむ。