【JBCC】オメガパフューム理想的リズム 16年ぶり3歳馬Vへ

 「JBCクラシック・Jpn1」(4日、京都)

 シリウスSで重賞初制覇を果たしたオメガパフュームが31日、栗東坂路で最終追い切り。併せ馬で上々の動きを披露し、目下の充実ぶりをアピールした。ダート界で猛威を振るう現3歳勢の一角。02年アドマイヤドン以来、16年ぶりとなる3歳馬Vへ準備は整った。

 ジャパンダートダービーの優勝馬ルヴァンスレーヴが、交流G1・南部杯で“砂王”に君臨するゴールドドリームを撃破。現3歳世代のレベルの高さをまざまざと見せつけた。ダート界の勢力図が塗り変わりつつある今、シリウスSで古馬を蹴散らした世代No.2との呼び声も高いオメガパフュームの存在は、必然的に注目が集まるところだ。

 最終リハは栗東坂路で併せ馬。安田翔師が助手として手掛けたロードカナロアの全弟ロードオヒア(2歳新馬)に胸を貸した。強過ぎず、緩め過ぎず-。程良いラップを刻んでゴール板を通過。攻め駆けしないタイプとしては申し分のない内容だった。

 4F52秒7-38秒9-13秒2。0秒3先着した動きに、トレーナーは「全体時計を出して負荷をかけつつ、しまいメリハリを利かせ過ぎてエキサイトさせないように調整しました。予定通りですね」と理想的な内容に満足げ。追い切り後はダートコースでクーリングダウン。「乳酸を早く解消するように。また、広いところで行儀良く歩けるようにする意図もあります」と説明し、万全の態勢を強調した。

 前走のシリウスSで重賞初制覇。テン乗りながらも、一発回答で期待に応えた和田は「乗りやすい。イメージ通りでしたね。最後は詰め寄られたけど余裕があった」と能力の高さにほれ込む。G1でさらにハードルは高くなるが「長くいい脚を使えるので、そこを生かして。まだ3歳。新たな面も出て来ると思うので」と“若さ”に期待を寄せる。今の勢いがあれば、G1タイトル奪取も夢ではない。

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