河津裕師&ナイママ“地方の夢”背負い出陣
東スポ杯2歳Sに挑む川崎競馬所属のナイママ(牡、河津裕)は、ホッカイドウ競馬の田部和厩舎からの転入初戦となる。
“地方競馬の活性化。オレたちもこれだけやれるんだと、地方関係者に勇気を持ってもらうため、地方所属のまま中央のクラシックを獲る”-。マイネル軍団総帥・岡田繁幸氏のコスモバルクに始まった大きな夢。
河津裕師の父・政明元調教師と深い親交があった岡田氏。夢の実現のため、その縁からこれまで何頭もの期待馬を預けてきた。最近ではプレイアンドリアル、トラスト、コスモス。プレイは13年東スポ杯2歳Sでイスラボニータに首差2着した後に入厩。翌年の京成杯を制したが、その後に脚部不安を発症。そのまま引退を余儀なくされた。「残念だったね。あの馬も相当なモノだった」と振り返った師が「全く引けは取らないし、それ以上の器だよ」と絶賛するのがナイママだ。
札幌2歳S2着後の10月上旬に入厩。「余裕を持って仕上げて来られた。筋肉の質がいいし、柔らかいフットワーク。それに頭がいいね」と目を細める。13日の最終リハでも弾むような走りを披露。「調教では左回りの方がスムーズ。直線の坂は鍵だけど、この馬ならこなしてくれるはず。相手はそろったが、いい勝負になると思っている」とキッパリ。
今度こそ-。夢へのチャレンジは順調に進行中だ。(デイリースポーツ・村上英明)