【ジャパンC】シュヴァルグラン最高潮 史上2頭目連覇へ自信みなぎる
「ジャパンC・G1」(25日、東京)
昨年の覇者シュヴァルグランは21日、栗東坂路の併せ馬で併入。連覇へ向けて、先週を上回る動きで上昇ぶりを伝えた。きょう出走馬と枠順が確定する。
連覇に向けて、ムードは最高潮だ。昨年の覇者シュヴァルグランは2週続けて新コンビのC・デムーロがまたがり、栗東坂路でアドマイヤコースト(2歳未勝利)と併せ馬。序盤は先行する僚馬を目標にゆったりと入ったが、ラスト2Fでゴーサインが出ると、僚馬に馬体を近づけながら勢いを増す。最後は鼻面を合わせて力強く伸び、4F54秒0-38秒6-12秒8のタイムで併入した。
鞍上は「先週初めて乗って、その時もいい状態だったけど、きょう乗った感じは先週よりも良くなっている。準備はできているね」と声を弾ませる。友道師も「調教では目立った動きはしないけど、走るフォームやバランスは良くなった。状態に関しては問題ない」と胸を張った。
当初、昨年V時の鞍上・ボウマンで臨む予定だったが、騎乗停止に。「一瞬の脚を使える馬じゃない。長く脚を使えるように追ってほしい。クリスチャンのように、しっかりと追えるジョッキーが合う」と指名した理由を説明すれば、C・デムーロは「贈り物のようでビックリ。とても幸せ。このレースに勝つという夢をかなえ、みんなに喜んでほしい」と意気込んだ。
師は「連覇した馬は1頭しかいない(12、13年ジェンティルドンナ)と聞いています。2頭目になれるようにしたい」と言い切る。6歳以上馬のジャパンC制覇となれば、03年タップダンスシチー以来15年ぶり。連覇に史上4頭目の記録で花を添え、健在ぶりを見せつける。