【ジャパンC】アーモンドアイ文句なし ルメールも大絶賛「まるでフェラーリ」

 「ジャパンC・G1」(25日、東京)

 文句なしの動きだ。三冠女王アーモンドアイが21日、美浦Wで最終追い切りを行った。ルメールを背に、併せ馬のパートナーを突き放す豪快な走りを披露。12年ジェンティルドンナ以来となる史上2頭目の3歳牝馬Vへ-。“現役最強”を国内外に誇示する準備は整った。22日に出走馬と枠順が確定する。

 世代と性別を超越した強さを証明してみせる。史上2頭目の3歳牝馬Vを目指すアーモンドアイが、偉業を予感させる迫力満点のデモを行った。

 最終追い切りの場所は美浦W。パートナーのウォリアーズクロス(5歳1600万下)を2馬身追走する形で発進すると、直線でルメールが軽く合図を送っただけでギアチェンジして、沈むフォームに変わった。レースで見せる姿と全く変わらない加速力で僚馬を置き去りに。ド派手に4馬身差先着を決めて、フィニッシュラインを越えた。

 6F83秒5-38秒7-12秒6の時計に、2週連続で手綱を取った鞍上は「とてもいい追い切りでしたね。最初からリラックスしていたし、フットワークも良かった。先週よりもコンディションがアップしました」と、さらなる上昇を伝える。今年4戦全勝で牝馬三冠を達成したパートナーに、「彼女は完璧な馬。とても賢く、自分のするべきことをよく知っている。一番の長所は瞬発力。加速する時の走りは、まるでフェラーリ」と大絶賛だ。

 3歳の紅一点が背負う斤量は53キロ。ルメールが53キロで騎乗するのは、昨年10月の毎日王冠(ソウルスターリング8着)当日以来、約1年ぶりとなる。「(減量は)金曜からサウナに入るくらいで問題ないよ。ただ、食事はライトにしないといけないし、大好きな赤ワインも飲めない。だけど、それだけ大事なレースですから」と表情を引き締めた。

 今回は国内外の歴戦の牡馬がライバルとして立ちはだかる。この一戦を「彼女にとって今年最後の挑戦」と位置づけた主戦は、「秋華賞ではスタート前にエキサイトしていたけど、今回はいい感じで行ける。心身ともに充実してきたし、いい結果を出したい」とキッパリ。“今、日本で一番強い”と言い続けてきた言葉を証明し、世界に『アーモンドアイ』の名を発信する。

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