【阪神JF展望】ダノンファンタジー C・デムーロとの新コンビで戴冠なるか
「阪神JF・G1」(9日、阪神)
今年も精鋭が集った2歳牝馬G1。大外一気でアルテミスSを制したシェーングランツが、武豊を背に16年ソウルスターリングとの姉妹制覇を狙う。一方、迎え撃つ関西馬ではファンタジーSを快勝したダノンファンタジーが筆頭格。C・デムーロとの新コンビで戴冠を目指す。
無傷の2連勝でサウジアラビアRCを制したグランアレグリアは朝日杯FSへ。だが、それを差し引いて余りあるほど、この世代の牝馬はレベルが高い。
アルテミスSを快勝したシェーングランツは、16年の勝ち馬ソウルスターリングの半妹。前走で放った末脚に、武豊は「いい伸び脚でした。さすが良血、さすが藤沢和厩舎」と素材の良さを絶賛する。中間は順調そのもの。姉妹制覇の可能性は十分にあるだろう。
ファンタジーSの覇者ダノンファンタジーにも注目だ。初戦こそ前記グランアレグリアに敗れたものの、のちの2連勝で能力の高さを示した。猿橋助手は「前回の馬体増は成長分。順調ですし、G1でもいい競馬をしてくれれば」と期待の弁。
アルテミスS2着のビーチサンバ、ファンタジーS2着のベルスールもなかなかの好素材。別路線組では無傷の2連勝でアイビーSを制したクロノジェネシスに注目だ。06年覇者ウオッカを母に持つタニノミッションも、抽選を突破すれば面白い存在となる。