【有馬記念】Mデムーロ、モズカッチャンであっと言わせる 難解コースならチャンス
「有馬記念・G1」(23日、中山)
例年以上に“外国人ジョッキー旋風”が吹き荒れた18年。秋華賞から始まったG1連勝は、先週の朝日杯FSでついに10週連続となった。ここまで来たら最後も彼らに注目するべし!ということで、有馬記念に騎乗する6人を大特集。昨年のエリザベス女王杯Vのモズカッチャンで“2週連続”を狙うM・デムーロ(39)=イタリア=は、10年ヴィクトワールピサ以来となる2勝目を虎視たんたんと狙っている。
昨年の4着馬で、今年の大阪杯覇者スワーヴリチャードが回避したことで、モズカッチャンとのコンビで挑むM・デムーロ。強豪牡馬が相手だが「牝馬でも、去年のクイーンズリング(2着)みたいなレースができればチャンスはある」と前向き。自身11回目となるグランプリ参戦を心待ちにしている。
ただし、毎年のように「中山の二五は難しい」と顔をしかめる。10年にヴィクトワールピサで制しているが、「合う馬と、合わない馬がいる。あの馬は合っていた」とトリッキーな舞台への“適性”をポイントに挙げる。実力はもちろん、器用さも必要。運が左右する部分も大きい。
つまり、枠順はかなり重要。「去年の(7枠14番が当たった)リチャードみたいに外々を回らされると最後に伸びない。中山は直線が短くて、坂もある。ハイペースで飛ばすとバテるし、その逆だと届かない。本当に難しい」。ソツなく立ち回り、ライバルの隙を突くのが青写真だ。
あとはパートナーの力を信じるだけ。「モズカッチャンもすごく能力のある馬。前回はブランクがあったからね。最近は使うと(間隔が)あいて、使うとあいて…がね。連闘で使いたいぐらいだよ」。今回はエリザベス女王杯3着から中5週のローテ。コンディションを上げて、本番であっと言わせる構えだ。