【有馬記念】サトノダイヤモンド納得の伸び脚! JCの反動一切なし
「有馬記念・G1」(23日、中山)
感動を再び-。引退レースを迎えるサトノダイヤモンドは、朝一番の栗東CWへ。先行するスプマンテ(4歳1000万下)目掛けて直線インから脚を伸ばし、シャープに伸びて6F83秒2-38秒4-11秒7を計時した。
全盛期の迫力には物足りなくとも、鞍上が軽く促すと、ひたむきにゴールを目指した。0秒6先着に、池江師は「ジャパンCを速いタイムで走ったので心配していましたが、反動もなく、順調です。まずまずといった感じだと思います」と納得の表情を見せた。
一昨年の覇者。指揮官は当時を振り返り、「強い勝ち方をしてくれて、“さあ、これから”という感じでしたけどね」と懐かしむ。泣いても笑っても、これが最後。「特別な存在。G1を2つ勝たせてもらった。感謝しかない。頑張ったから、無事に帰ってこいと言いたい」とラストランへエールを送る。
最後の手綱は、豪州若手No.1ジョッキーに託された。「アヴドゥラは今夏、ウチの厩舎に来てくれて、かなり勝たせてくれた。彼なら信頼できる」とトレーナーが期待感を口にすれば、若き名手も「美しい馬。力があって、持久力がある。全てのパフォーマンスを発揮できたらチャンスはあると思っている」と初のグランプリ参戦に腕ぶす。キタサンブラックらとドラマチックな戦いを演じた名優が、こん身の走りを魅せる。