【競輪】三谷竜生がグランプリ初優勝 1億円ゲットで史上最高の年間獲得賞金額達成
「KEIRINグランプリ2018」(30日、静岡)
11Rで行われ、三谷竜生(31)=奈良・101期・SS=が番手絶好の展開をモノにして1着。2012年7月のデビューから6年5カ月でグランプリ初優勝を飾り、賞金1億160万円(副賞込み)を獲得。これで今年の獲得賞金額は2億5531万3000円となり、2002年の山田裕仁(引退)が記録した2億4434万8500円を抜いて、競輪史上最高額を達成した。2、3着には浅井康太(三重)、新田祐大(福島)の順に入り、グランプリV3を狙った村上義弘(京都)は平原康多(埼玉)とともに、最終3~4角で落車した(村上義は棄権、平原は再乗8着)。
レースは赤板で5番手の清水裕友(山口)がインを切り、周回中2、3番手の平原-武田豊樹(茨城)も上昇。6番手で構えていた脇本雄太(福井)が三谷-村上義-村上博幸(京都)を打鐘で連れて猛然とスパート。ハイペースで飛ばし、最終2角まで一列棒状。バック5番手から清水がまくり上げ、3角で三谷-村上義がけん制。空いた内を平原が突っ込むと、戻ってきた村上義と接触して、両者が落車。三谷は直線で脇本をかわし、バック8番手からまくり上げた浅井、落車を避けながら外を踏んだ新田を振り切って、先頭でゴールした。
表彰式で三谷は「優勝することができて良かったです」と語ったあと「寛仁親王牌(G1・10月前橋)で母が亡くなりました。母のためにと思い、優勝できて良かったです。母に優勝を見せることができなかったですが『ありがとう』と伝えたいです」と言うと号泣した。
その後「脇本君は気持ちの入ったレースをしました。村上(義弘)さんがコケてしまったのは残念です」とレースを振り返り、2019年は白のグランプリユニホームで戦うことについては「1番車に恥じないように頑張ります」と語った。