【京成杯】村上はナイママで大勝負だ!
「京成杯・G3」(14日、中山)
岡田繁幸オーナー&河津裕師コンビが、14年プレイアンドリアルに続くVへ照準ピタリ。川崎の◎ナイママで勝負だ。
前走の東スポ杯2歳S(13着)は全くの参考外。「返し馬からイレ込み、ジョッキーが“止まらなくなって、ラチに激突する寸前”と言っていた」と師。そんな状況で、レースでは強引に位置を取りに行ったものの、すかさず外から終始かぶせられる展開。「自分のリズムで走れなかったから、最後は嫌気が差したんだろう。全く走っていない。帰って来てすぐ息が入ったし、カイバもバクバク食べていたよ」と苦笑い。
勝ったニシノデイジーが、続くG1・ホープフルSで3着。そのデイジーに札幌2歳Sでは首差2着としたが、早めに抜け出したところを、ゴール前で差される展開のアヤ。その比較から、まともなら前走のような惨敗をする馬ではない。3着クラージュゲリエは続く京都2歳SをV、4着エメラルファイトは今週土曜の白梅賞をV。メンバーレベルも威張れるモノだ。
前走後は早くからここを目標に調整。「かなりハードにやってきているが、しっかり動けているし、ケロッとしている。すごい精神力」とうなずく。最終リハは川崎競馬場の本馬場で単走。上々の伸びを披露した。「フットワークも軸がブレていないし、バランスが取れてきた」と心身両面での成長ぶりに目を細める。
プレイアンドリアルも朝日杯FS7着から大逆転を決めた。「本来は切れるタイプだと思うし、じっくりためてしまいを生かす競馬を。相手はそろったが、前回が走ってないからね。差はないと思っている」とキッパリ。開催後半で時計のかかる馬場もプラス。一気にクラシックの主役候補へ名乗りを上げる。(デイリースポーツ・村上英明)