目指せ年収2億円!向井田真紀は保育士からボートレーサーに転身 弟の姿見て決意

 昨年末のSG・グランプリ、インから逃げた峰竜太は、1分47秒1で1着ゴールし、優勝賞金1億円を獲得した。それまでの獲得賞金1億240万円を加え、2018年の年収は2億円を超えた。ケガの危険もある。リスクはあっても、ボートレーサーの魅力は何といっても高収入。サラリーマンを辞め、ボートレース界に飛び込んだ“脱サラレーサー”は意外と多い。三浦敬太(31)=東京・110期・A2=はピアノ調律師から、向井田真紀(31)=広島・113期・B2=は保育士から勝負の世界へ転身し、目下奮闘中だ。

  ◇  ◇

 向井田の前職は保育士。1歳から小学校入学直前の子供たちを優しいまなざしで包む生活から、180度違う世界に飛び込んだ。「最後の1年は年少クラスで、1人で15人くらいを受け持ちました。ワチャワチャしてにぎやかでしたよ」となつかしそうに当時を振り返る。

 3人きょうだいの一番上。先にやまと学校(当時)に入った、下の弟の直弥がレーサーとなった姿を見て単純に「カッコイイ」と思い、まったく違う世界への転身を決意した。「保育士も好きな仕事でした。今は厳しいプロの世界で簡単ではないけど、勝った時のうれしさとかはほかの世界では味わえないもの。稼ぎも、やった分だけもらえるのがこの世界の魅力」。勝負の世界に身を置くことの充実感を強調した。

 3年余りの保育士生活にピリオドを打ち、2012年10月、養成所に入学。厳しい訓練、さらにプロになってからも苦労は多いが、直弥や、ほぼ同時期にレーサーの門をたたいた上の弟の佑紀の励ましを受けながら克服してきた。まだまだ結果の出ない日々が続いているが、気持ちを強く持って厳しい勝負の世界で生きていく。

 ◆向井田真紀(むかいだ・まき)1987年10月8日生まれ。広島県広島市出身。鈴峯女子短期大学卒業後、廿日市市立宮内保育園で3年1カ月勤務後、2012年10月にやまと学校(現在のボートレーサー養成所)に113期で入所。13年11月に徳山でデビュー。15年1月12日、宮島で初1着。身長157センチ。生涯獲得賞金額2875万7353円(28日現在)。

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