【きさらぎ賞】池江厩舎の刺客、今年はダノンチェイサーだ! 重賞初制覇狙う
「きさらぎ賞・G3」(2月3日、京都)
茶褐色の毛並みをなびかせた“追撃者”が重賞初制覇にロックオンだ。ダノンチェイサーは17年1歳セレクトセールにおいて2億5000万円(税抜き)で取引された高額馬。デビュー前から注目を集め、昨年8月のデビュー戦(中京)は4着に終わったが、続く8月の未勝利(小倉)で初勝利を飾った。
休養明けのきんもくせい特別(福島)はレコード決着の鼻差2着に泣いたものの、前走のこうやまき賞(中京)は接戦を制して、単勝1・8倍の人気に応えて勝利。2、3着馬とは頭、首と着差こそわずかだが、レースセンスの高さを感じさせる好内容だった。
池江厩舎は当レースに09、11~17年に出走馬を送り込み、12年ワールドエース、14年トーセンスターダム、16年サトノダイヤモンドで制するなど〈3122〉の好成績を誇っている。サトノダイヤモンドは菊花賞馬に輝き、同年の有馬記念とG12勝を挙げた。
「重心が低く、地をはうような走り。厩舎で言うと(17年きさらぎ賞2着の)サトノアーサーに似ているかな。スピードがあって先行できますし、真面目な馬ですね」と岩崎助手は特徴を述べる。池江師は「何とか距離をこなしてクラシックへ」と課題を挙げながらも、大舞台への期待は大きい。
将来を有望視された厩舎の期待馬が、偉大な先輩らに続いて春のクラシックへと名乗りを上げる。