【デイリー杯クイーンC展望】春のリベンジへ-クロノジェネシスが負けられない
「デイリー杯クイーンC・G3」(9日、東京)
新馬-アイビーSを連勝して、阪神JFでも2着に好走したクロノジェネシスが抜けた存在だ。前走は出遅れて最後方からの競馬となったが、4角から一気に仕掛け、直線は勝ち馬との追い比べに。最後は相手の力が一枚上だったが、決め手&素質の高さは優にG1級であることを証明した。春のリベンジへ、ここで負けてはいられない。
逆転を狙うのが阪神JF3着のビーチサンバ。上位2頭には切れ負けしたが、かわされてからもしぶとく伸びて馬券圏内を確保した。まだ緩さが残るなかで、勝ち馬と0秒2差、2着馬と首差なら上々の内容。クラシック出走を確実にするためにも、ここは必勝態勢で賞金上積みを狙う。
阪神JFは16着と大敗したジョディー。スタートでつまづいて、本来の先行策が取れなかったのが全てだ。東京マイルでは2戦2勝。スムーズに運べれば巻き返せる。赤松賞は首の上げ下げで鼻差2着に敗れたマドラスチェック。ただ、控える形で競馬ができたのは収穫だった。1勝馬でも格下感はない。
昨年のNAR2歳最優秀牝馬に輝いたアークヴィグラスにも要注目だ。ホッカイドウ競馬で3連勝を飾り、大井に転入後も連勝を伸ばして、目下5連勝中。芝適性に不安は残るが、地方代表として、中央の良血馬を相手に食らいつく。
札幌の新馬V以来となる藤沢和厩舎のミリオンドリームズもポテンシャルは高そうだ。