【デイリー杯クイーンC】クロノジェネシス春は一番 阪神JF2着、勝って大舞台へ

 「デイリー杯クイーンC・G3」(9日、東京)

 今年の本社杯の主役を務めるのは、阪神JF2着馬クロノジェネシス。スタートで出遅れたものの、直線大外からメンバー最速の上がり3F33秒9の豪脚を駆使すると、勝ち馬ダノンファンタジーに半馬身差まで迫った実力の持ち主だ。

 この中間は短期放牧を挟み、1週前の1月30日には栗東CWで3頭併せ。軽快なフットワークで一杯に追われると、6F80秒5-38秒7-12秒7をマークした。「放牧でいいリフレッシュができた。負荷をかけられたし、これで変わってくれたと思います」と、斉藤崇師は満足そうにうなずいていた。

 師にとっても初の重賞制覇が懸かる一戦だが、「ここが全てではない。素質がある馬だし、一生懸命走ってくれている。いつも通りやっていくだけ」と若き指揮官は自然体を貫く。デビューからコンビを組む北村友は「しまいの瞬発力があり、反応の良さが持ち味」と能力の高さを評価する。春の大舞台へ。待望のタイトル奪取で、弾みをつける。

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