【デイリー杯クイーンC】ジョディー逆襲の舞台 相性抜群の東京マイルで勝負かける

 「デイリー杯クイーンC・G3」(9日、東京)

 前走の阪神JFで16着と不本意な結果に終わったジョディーが、2戦2勝と得意の東京マイルで巻き返しに燃えている。全2勝を挙げる武藤とのコンビ復活も心強い限り。世代トップクラスのスピードと勝負根性を兼ね備えたダイワメジャー産駒が、初タイトルを手にして牝馬クラシック戦線に名乗りを上げる。

 赤松賞を逃げ切って2勝目を挙げ、勢い十分に乗り込んだ阪神JFだったが、スタート直後につまずいてしまい万事休す。1枠2番の好枠を生かし、先行策での戦いをイメージしていた陣営のプランは、一瞬で崩壊してしまった。結局、本来の実力を発揮できず、勝ち馬から2秒3差の16着に終わった。

 無念の表情を浮かべた戸田師だったが、「全く競馬をしていないので、疲れも見られなかった」と、幸いにも馬は元気いっぱい。1月のフェアリーSにも使えたほどだったが、そこは焦らず、得意の東京まで待機した。

 快勝したデビュー戦に赤松賞と、今回の舞台となる東京マイルは2戦2勝と抜群の相性を誇る。「自分の形にならないとモロい面はあるが、リズム良く行ければ踏ん張れる。番手からの競馬もできるけど、ペースがスローだったら自分から行くつもりで」と、トレーナーも強気の先行策で巻き返しを期す。

 コンビを組む武藤にとっても大きなチャンスだ。新潟2歳Sは負傷のため、そして前走の阪神JFは騎乗停止中のため乗れなかった。今回は待ちに待った重賞での初コンビ。「三度目の正直ですね。モレイラでも勝たせられなかったけど(サフラン賞4着)、雅は上手に乗っていると思う。ここで結果を出して、人馬ともG1に送り出してあげたい」と指揮官も力を込める。

 2週続けて美浦Wで併せ馬を消化し、仕上がりに関して不安はなさそう。桜の舞台へつながる大事な一戦。ジョディー&武藤のコンビが、初重賞制覇へ果敢に勝負を仕掛ける。

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