「鉄の女」イクノディクタス死す 92年オールカマーなど重賞4勝
「鉄の女」の異名を取り、ファンに親しまれたイクノディクタスが、けい養先の北海道新冠町の五丸農場で老衰のため死んでいたことが7日、分かった。32歳。同馬は栗東・福島信晴厩舎から1989年7月23日に小倉でデビュー。92年オールカマーなど重賞4勝を挙げ、93年安田記念では14番人気で2着、続く宝塚記念でも8番人気で2着に入るなど、G1でも活躍した。JRA通算成績は51戦9勝。
五丸農場の五丸久美さんは「けさ、馬房に行ったら、冷たくなっていました。1月下旬から体調を崩していましたけど、6日も普通に放牧に出ていましたし、食欲は落ちていたけどニンジンも食べていたので」と最期の様子を語った。
牧場には例年、ファンが訪れていた。「若い頃は女王様の感じでしたけど、晩年は穏やかでしたね。見学者には寄って行ったり、全く知らんぷりをしたり、さまざまでしたね。イクノ次第でした」と話した。