【ボート】佐藤翼は昨年SG初出場の“遅れてきた大物”「とにかく賞金を稼ぐ」

 「関東地区選手権・G1」(15日開幕、平和島)

 ボートレース平和島で「G1・第64回関東地区選手権」が、15日から6日間の日程で開催される。群馬、埼玉、東京の各支部からA1レーサーたちが集結し、関東チャンプの座をかけて戦いを繰り広げる。シリーズの行方を占うドリーム戦は初日12R「トーキョー・ベイ・ドリーム」、2日目12R「ピースター・ドリーム」の2本立て。初日は東京支部のエース・浜野谷憲吾、2日目は昨年SG2冠の毒島誠が1号艇で登場する。また、関東3支部の次代を担う関浩哉、佐藤翼、永井彪也ら若手レーサーの活躍にも期待がかかる。

 遅れてきた大物、といっていいだろう。佐藤翼が本格化している。養成所の在校勝率1位で、もともと将来を嘱望されていた存在だが、2012年9月ヤングダービー優勝戦1号艇で痛恨のFを切った。

 なかなか芽が出ない時期が続いたが、18年にようやく脚光を浴びるときがきた。5月には念願の戸田初優勝、そして12月にはグランプリシリーズでSG初出場を果たした。デビューから9年かかって、たどり着いた初のSGの舞台。最終日にはSG初勝利も挙げて、実りある一年を締めくくった。この経験で「SGで走りたい」という思いを強くしたという。

 「とにかく賞金を稼ぎたい。結果で証明することが役割なので、結果を出せるように頑張る」と意欲を見せる。S一気のレーススタイルも魅力だが、エンジン出しにも手応えを感じ取っており、引き出しの多さが持ち味になっている。

 14年の平和島で開催された地区選では、初日の1号艇で6着大敗したのが、苦い思い出として残っている。「アピールしたい」と、その目はギラギラと輝いている。埼玉支部の選手間からも期待を寄せられ、才能が開花してきている佐藤翼。平和島でのG1地区選でも躍動する。

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