【競輪】村上博幸が奈良記念制覇 1月松阪に続き早くも今年記念V2
「春日賞争覇戦・G3」(19日、奈良)
村上博幸(39)=京都・86期・SS=が先行した新山響平(青森)の番手を奪い、直線で交わして1着。1月の松阪記念以来、通算8回目のG3制覇を成し遂げた。2着に新山が粘り、3着に原田研太朗(徳島)が入った。なお、6Rのブロックセブンは地元の三谷将太(奈良)が制した。
地元地区、そして今開催唯一のS級S班でもある村上が意地を見せた。初日特選に続き、目標不在の競走だったが鮮やかに1着。「前で走って、結果には満足している」と振り返った。
レースは4車で並ぶ北日本勢が早めに動く。「(作戦は)いろいろ考えていた」と言う村上は山崎に競り勝ち新山の番手を奪取。「新山君は掛かっていた。3角くらいまで脚がたまらなかったけど、これを逃すと優勝できないし、無我夢中で踏んだ」と粘る新山を直線で交わして優勝を決めた。
これで早くも今年記念V2。「日頃の新しい練習がかみ合っているのは大きい。急に脚は上がらないが、どんな時でも自信を持って取り組んでいきたい」と、今年40歳を迎える男はまだまだ進化を続けていく。