【中山記念】ウインブライト連覇 松岡と人馬一体、さぁG1獲りだ
「中山記念・G2」(24日、中山)
さすが中山の鬼だ。5番人気のウインブライトが好位4番手からロングスパートをかけると、懸命に粘り込むラッキーライラックをゴール寸前首差かわして連覇達成。父ステイゴールドのJRA重賞100勝目に花を添えた。今後は優先出走権を得た大阪杯(3月31日・阪神)からクイーンエリザベス2世C・香港G1(4月28日・シャティン)、またはどちらか一本に絞る予定。
G1馬5頭が顔をそろえた一戦。G2・2勝馬と格では劣ったが、前走の中山金杯など全7勝のうち5勝を挙げる“中山の鬼”ウインブライトが連覇を達成した。
マルターズアポジーが前半1000メートルを58秒2のハイラップで飛ばす展開。縦長の4番手で折り合いもピッタリ。4角手前でラッキーライラックが早めに先頭に立つと、これを目標に押しながらスパート。直線はこん身の左ステッキに応え、最後に首差かわした。
「馬もすごく良くなっているし、ここまで教え込んできたことが結果に出ている。申し分ないね」と松岡は胸を張った。能力を買っているからこそ、若い頃から付きっきりでケイコにまたがり、我慢させることを覚えさせてきた。「どんなレースもできるし、乗っていて楽。きょうはスピードに対応できたのも大きいね。自分の技術も上達してきたと思わせてくれている」と誇らしげにうなずいた。
今後は昨年12着の大阪杯か、香港遠征でG1獲りを狙う。主戦は「もうG2、G3はいい。この馬でG1を勝つためにやってきたからね。それを今年は達成させたい。まだまだ良くなるよ」とパートナーに寄せる思いは熱い。“人馬一体”。ただひたすら、さらなる高みを目指して突き進むだけだ。