新設の米芝三冠レースは日本馬の凱旋門賞前哨戦に!?
「魁!海外馬券塾」(27日)
アメリカのニューヨーク地区で、3歳馬による芝の三冠レースが創設されると発表があった。既存のベルモントダービー・米G1(芝2000メートル)に加え、サラトガダービー(芝1900メートル)とジョッキークラブダービー(芝2400メートル)が新設され“ターフ・トリニティ”の名称でシリーズ戦となる。ほぼ同日程・同距離で牝馬限定戦もつくられ、こちらは“ターフ・ティアラ”と名付けられた。
日本から簡単に貨物便で行けるニューヨークで開催されることから、日本馬の参戦の機会もありそうだ。前半2戦か後半2戦を走って帰国すれば、遠征は60日以内に収まり、帰国検疫で馬が長期間拘束されることもない。しかも、もし連勝すれば賞金は1億円を上回る。
奇抜な案だが、9月はじめに行われるジョッキークラブダービーは、日本の3歳馬が凱旋門賞に挑む際の前哨戦にはならないか。ニューヨークからパリへのフライトは7時間ほどで負担は軽い。ベルモントパーク競馬場の深いダートコースで10月まで調教し、凱旋門賞の直前にフランスへ渡る日程は検討に値すると思う。
米国での3歳限定の芝中距離戦という斬新な条件のレースだけに、初年度の今年、どんな顔ぶれが集まるのか大変興味深い。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)