【スプリングS】ファンタジスト距離克服だ クラシック路線かマイルか…分岐点に
「スプリングS・G2」(17日、中山)
昨年7月の中京デビューから無傷の3連勝を飾ったファンタジスト。朝日杯FSで4着と初めて土がついたが、外枠から終始、馬群の外めを回らされたことが敗因とハッキリしているため、陣営に落胆の色はない。
「結果的には外枠が影響したけど、最後はしっかり伸びていた」とはレース後の武豊。また梅田師も「結果は少し不満が残るが、仕方がない部分もあったよ。それでも最後はこの馬の力を見せてくれた」と改めて能力の高さを認識したようだ。
早くからこのレースを目標にしっかり乗り込まれてきた。栗東坂路の1週前追いでは4F51秒1-36秒6-11秒7(G強め)。コロラトゥーレ(5歳1000万下)との併せ馬で2馬身半先着。躍動感あふれる動きで好時計をマークした。もともと調教駆けするタイプとはいえ、これだけ動けば問題はないだろう。
騎乗した武豊も「いかにも休み明けの1週前の動きという感じだが、悪くはなかった。距離は若干長い気もするが、掛かる馬ではないから大丈夫でしょう」と笑顔を見せた。
今後を占う意味でも重要な一戦だ。指揮官は「本質的には距離は少し長いと思う。それでも中山の1800メートルならジョッキーのテクニックで何とかならないかな。今回は内容を重視したい」と目を輝かせる。クラシック路線か、マイル路線か-。同馬にとって大きな分岐点になりそうだ。