【阪神大賞典】シャケトラ上昇気配 重賞連勝へ戸崎圭も手応え
「阪神大賞典・G2」(17日、阪神)
復活を遂げたシャケトラが、重賞連勝へ上昇ムードだ。左第3中手骨骨折から、約1年1カ月ぶりに復帰した前走のAJCC。好位から早め先頭に立つ堂々とした競馬で、菊花賞馬フィエールマンの強襲を頭差で退けた。
辻野助手は「あれだけ間があいていたとは思えない力強い走りでしたね。今思えば、不振だった一昨年は、走ることに嫌気がさしていた感じ。休みは無駄じゃなかった」と久々の勝利をかみしめた。
前走後は短期放牧を挟み、ここを目標に調整してきた。「今回は競馬を使ってすぐなので、動きなど、ペースが上がるのが早いですね」と表情は明るい。
6日には、新たにコンビを組む戸崎圭を背に、栗東CWで1週前リハ。5F69秒0-38秒4-11秒9で鋭く伸び、「全身を使ったフットワークで反応もいい。走る、という感じですね」と鞍上も手応えをつかんだ。
今後の目標として、17年に9着に敗れた天皇賞・春(4月28日・京都)を見据える。「1年ぶりの前走でG1馬を負かし、改めてポテンシャルの高さを見せてくれた。今回で三千という距離にメドを立てたいですね」と同助手。戻ってきた素質馬が伝統の長距離重賞を突破し、念願のG1獲りへ勢いを加速させる。