【競輪】防府G3は桐山敬太郎が制圧 最終2角5番手からまくって2回目のG3優勝
「国際自転車トラック競技支援・G3」(17日、防府)
12Rで決勝戦が行われ、桐山敬太郎(36)=神奈川・88期・S1=が最終2角5番手からまくって1着。2014年8月の小田原記念以来、4年7カ月ぶりのG3優勝を飾った。バック7番手から懸命に外を踏んだ荒井崇博(佐賀)が2着、番手まくりを放って内を踏み切った山本伸一(京都)が3着に入った。また、同時開催のガールズケイリンは11Rで決勝戦が行われ、佐藤水菜(20)=神奈川・114期・L1=が打鐘前からカマして押し切った。
第3のラインと目されていた桐山は終始、冷静に立ち回った。「もがき合う展開は想定していました。脚もたまっていました」とレースを振り返った。
決勝は赤板前から動きが速かった。残り3周から宮本隼輔(山口)-河端朋之(岡山)-桑原大志(山口)-荒井が後方から上昇。正攻法の高久保雄介(京都)-山本-松岡健介(兵庫)が抵抗し、残り2周から激しく踏み合う。宮本が高久保に屈して後退すると、河端が桑原を連れて自ら仕掛ける。今度は番手まくりの山本と河端が激しく踏み合う。ここまで動きを見せなかった桐山が最終2角から一気にスパート。後続を5車身も突き放して先頭でゴールした。
4年7カ月ぶりのG3優勝にも、満面の笑みはない桐山。「ここまで長かったが、試行錯誤してきて、年齢を重ねた強さが出てきたかな。これからも予想できない動きや走りを見せたいですね」。自在脚を磨きに磨いて、1カ月半先のG1・日本選手権(4月30日~5月5日・松戸)でも爆走する。